中野区・保活の話(認可保育所の定員割れがもたらすもの)
道を歩いていると、お散歩に行く保育園児の集団によく出会う。
列をなして散歩する保育園児は、同じ年頃のこどもたちが多い。
けれども、ときには1歳児と4歳児と5歳児の集団というふうに、年齢がかなり異なる子どもたちのグループが散歩をしていたり、公園で遊んでいたりする。
新しく開設した保育園に通っている子たちなのかな、と思う。
認可保育所3-5歳児クラスの定員割れがもたらすもの
ここ数年、中野区では新規開設園(認可保育所)が増えた結果、
3-5歳児クラスで定員割れする認可保育所が多数出ている。
中野区・2020年12月入園の保育施設等入所の申込み状況に基づいて、
1学年で5人以上空きが出ている認可保育所・認定こども園を以下に抜粋する。
1学年で5人以上空きがある認可保育所・認定こども園(2020年11月現在)
ほんの4,5年前は、0-5歳すべて空きがない保育園がほとんどだった(新規開設園を除く)。
ほんの4,5年前、3-5歳児に空きが出ていたのはほんの数園だったことを思えば、
3-5歳児クラスに関しては、中野区の認可保育所に入りやすくなったことはありがたいことだ。
定員割れがもたらすもの
定員割れが2,3人程度であれば、あまり問題はないだろう。
けれども、中には各学年10人前後定員割れしている認可保育園もある。そういう保育園では、3-5歳児は各学年数人程度しか在籍していないということになる。
集団活動の大切さ
保育園・幼稚園の4歳児5歳児クラスになると、集団としての活動が増えてくる。
集団としての活動というのは、たとえば、鬼ごっこやかくれんぼなどの集団遊びから始まって、年長になれば、運動会や音楽会で子どもたち同士で話し合いながらパートや係を決めたりすることだ。
こういう集団活動の積み重ねが、小学校に入学してからの係活動や班活動の基礎になる。
けれども「3-5歳児の各クラスに数人ずつしか子どもが在籍していない」ということは、集団での活動を充分に経験しないまま小学校入学を迎えることになる。
定員が少ない保育園の中には、近隣にある別の認可保育園に定期的に遊びに行って、集団としての活動を経験するよう補っている保育園もあると聞く。
もし別の保育園・幼稚園・子ども園に通っていれば集団活動を十分経験できるのにと思うと、今後、新規開設園を増やすつもりならば、思い切って3-5歳の定員をなくすとか、なんらかの対応をしたほうがいいんじゃないかと素人ながら思う。
追記(2021.10.5)
別の記事で少し触れたが、中野区以外の幼稚園という選択肢もある。
たとえば、中野区内で園バスを走らせている他区の幼稚園である。
園バスを利用できるから、遠方までの送り迎えが不要、というメリットがある。
幼稚園の入園試験は通常、11月1日またはそれ以降である。
興味がある人は、希望する幼稚園に問い合わせてみることをおすすめする。
保活の話(まとめ)