中野区・保活の話(園庭)
保育園に通う子どもたちが列をなして公園に向かう姿を頻繁に見かけるようになって久しい。
中野区内には園庭がない保育園が増えている。
園庭のない保育園に通う園児たちは毎日、公園に出かけて遊んでいるようだ。
中野区内で園庭がない園が増えている
今年(2020年)4月に中野区で新規開設された認可保育所9園のうち、園庭がない園は6園もある。
つまり、2020年4月に中野区内に新規開設された認可園のうち2/3の園には園庭がないのだ。
園庭がある残り3園も、園庭は規定の広さを満たしていない。
中野区内の認可園全体でも、園庭のない園の割合が徐々に増えてきた。
小規模保育を除いても、今や、中野区内の認可保育所のうち1/3以上が園庭のない園である。
都会で広い園庭を求めるのは酷なのかもしれない。
けれども、たとえば小中学校の敷地内に保育園を作るなどの工夫は可能だと思うし、現にそのような対策をしている自治体もある(たとえば世田谷区)。
杉並区も同じ状況
お隣の杉並区でも園庭のない保育園が増えているようだ。
杉並区議会議員の田中ゆうたろう氏のブログによると、杉並区で2020年4月に新規開設した認可園のうち約3/4の園に園庭がなかったとのことである。
政治信条はさておき、田中ゆうたろう氏は幼稚園教諭の資格をお持ちで、しかも親族が杉並区内で幼稚園と保育園を経営されているから、園庭の重要性について十分すぎるほど理解されているだろう。
認可・認可外問わず、中野区内に園庭のない保育園が増えていることについて取り上げられることは少ないようだ。
園庭の存在意義
園庭は子どもたちの育ちを確保するために必要なものだと思う。
「園庭がある園に子どもを通わせたい」という思いもあり(それだけではないが)、私は保育園ではなく幼稚園に通わせている。
中野区内のグラウンドを積極的に貸し出すなどして、園庭のない保育園に通う園児たちの遊び場を確保してあげてほしいものだ。
泥だんご作りは幼稚園では定番の遊びだ。
公園で遊んでいる保育園児たちを見かけるたび、もしかしたらこの子たちは泥だんごを作る機会がないまま小学生になるのかなあ…なんて思ってしまう。
保活の話(まとめ)