中高年向け飲料のマーケティングについて思うこと

2024年の年間出生数が70万人を割った。

団塊世代(1947年~1949年)・団塊ジュニア世代(1971年~1974年)の年間出生数は200万人を超えていた。

一言でいうと、団塊世代・団塊ジュニア世代は、2024年と比べて3倍近くも子どもが生まれていたのだ。

 

「子どもの数より中高年の数のほうが多い」ということは、必然的に、メーカーは子ども向けではなく中高年向けの商品を開発しようとする。

なにせ、子どもよりも中高年向けの商品のほうが売上げが多く見込めるのだから。

 

最近、街頭で中高年向け飲料(宅配専用)の試飲をよく見かける。

街頭で試飲をしていると「何やら飲み物がもらえるのかも」と、通りがかったこどもたちが興味深そうにたくさん集まってくる。

 

けれども、飲料の購買ターゲットは「子ども」ではなく「中高年」。

試飲担当者は、集まってきたこどもたちには目もくれず、子どもたちと一緒に来た中高年に商品の説明をし、無料のお試し飲料を中高年に渡す。

こどもは基本、無視。

「こどもはどうでもいいから、中高年に売りたいのよ」と言わんばかりだ。

 

なんだかな、と思う。

昔は飲料といえば、こども向けが主流だったのに、今はこどもたちは「お呼びでない」のだ。

 

今までこの手の中高年向け飲料をたくさん試飲してきた。けれども、正直言って、大部分(全部ではない)が美味しくないのだ。

基本、美味しくない飲料は売れない。

 

高いお金を出して美味しくない飲料をわざわざ買って飲みたいとは思わない。

申し訳ないが、正直言って、この手の商品の開発はもうやめたらいいのに、とすら思う。