【杉並・練馬・中野】旧第3学区・都立高校の大学進学率を比較する【全日制普通科】

親の世代に比べると、
最近の高校生は現役での大学進学率が高いといわれている。

そこで、令和2年度の都立高校・学校運営シートに基づいて、

・旧第3学区にある都立高校の大学進学率

・浪人(推定)の割合

を比較してみた。

 

都立高校・学校経営シート

旧第3学区・都立高校の進路実績の数値は、
東京都教育委員会のサイトにある、
令和2年度・都立高校・学校経営シートを参照した。

都立高等学校ホームページへのリンク及び学校経営シートの掲載

都立高校・学校経営シートは各都立高校のサイト内にもある。

なお、富士高校の学校経営シートには進路実績の記載がなかったので、今回の検討から外した。

 

現役大学進学率

入学時の難易度が高い高校ほど大学進学率が高い
という月並みな結果が得られた。

入学時の難易度が低くなるにつれ、専門学校への進学率が上がる。

とはいえ、豊多摩高校・井草高校を卒業して専門学校に進学する人が若干数いる。

大学に進学しなくても専門学校卒で取得できる資格もあるので、
不景気の昨今、専門学校への進学を希望する生徒が増えてもおかしくない。

 

浪人率

学校経営シートにある進路実績の「その他」≒浪人とみなして、
浪人率を示す。

旧第3学区にある過半数の都立高校で浪人率は2割以下である。

全体的に現役志向が強いといえる。

西の浪人率(45%)が際立って高いが、
その他一部の高校でも浪人率が2割を超えている(井草29%、豊多摩・杉並21%)。

 

浪人率が高い理由

西・豊多摩・井草・杉並の各都立高校で浪人率が比較的高いのは、

・学業だけでなく、充実した高校生活を送りたい生徒が一定数いる

・地域的に浪人に寛容な雰囲気がある

・浪人できる経済的基盤がある家庭が多い

ことが考えられる。

現役で入れる学校(大学・短大・専門学校)への入学を希望する生徒が多いのか、それとも
浪人してでも希望する大学への進学を希望する生徒が多いのかで、
このあたりも校風の違いに影響してくるだろう。

 

都立高校・学校経営シート

都立高校・学校運営シートを見ると、学校がどんな点に意識を向けているのか分かる。

特に「重点目標」の欄が参考になる。

 

井草高校の例

たとえば井草高校。

井草高校の令和3年度・学校経営シートの重点目標②の欄に「⑤転退学者ゼロ」とある。
井草高校の「ひとりの生徒も切り捨てない」姿勢がわかる。

今回、多くの都立高校の学校経営シートを読んだが、
全日制普通科の都立高校のほとんどは、
学業に関する目標か、または生活習慣や規律に関する目標を掲げていたのに、
「転退学者を無くす」ことを目標を掲げる都立高校は、
井草高校のほかに見当たらなかった。

もっと詳しく探せばあるかもしれない(定時制では荻窪高校が同様の目標を掲げていた)。

 

都立高校・学校経営シートは令和3年度から廃止

令和3年度から都立高校・学校経営シートは廃止されるようだ(都立小松川高校のサイトより)。

サイトで公開されている学校経営シートはいずれ削除されるかもしれないので、
旧第3学区の都立高校(全日制普通科)の令和2年度学校経営シートをここに保存しておく。

都立西高校・令和2年度学校経営シート

都立豊多摩高校・令和2年度学校経営シート

都立井草高校・令和2年度学校経営シート

都立石神井高校・令和2年度学校経営シート

都立武蔵丘高校・令和2年度学校経営シート

都立杉並高校・令和2年学校経営シート

都立鷺宮高校・令和2年度学校経営シート

都立練馬高校・令和2年度学校経営シート

都立光丘高校・令和2年度学校経営シート

都立田柄高校・令和2年度学校経営シート

 

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