【第3学区】2021年・都立高校の国公立大学合格者数一覧【杉並・練馬・中野】
昔は、都立高校の受験は学区制で、住む場所によって受験できる都立高校が決まっていた。
しかし、平成15年度に都立高校の学区制は廃止された。
以降、場所によらずに東京都内の都立高校を受験できるようになった。
学区制が廃止されたおかげで学校選択の幅が広がったのは受験生にとって有難いことだ。
旧第3学区(杉並区・練馬区・中野区)
学区制が廃止される前、中野区は杉並区・練馬区とともに第3学区に属していた。
以前は、中野区民・杉並区民・練馬区民は、第3学区(中野区・練馬区・杉並区)内にある都立高校に限って受験することができた(普通科)。
今は上述したように、どこの場所の都立高校でも受験できる。
コロナ禍による影響:自宅から近い高校を選ぶ傾向
コロナ禍のせいで、できるだけ自宅から近い高校を選ぶ生徒が増えているらしい。
そうなると、自ずと旧第3学区内にある学校への進学を考えるご家庭は多くなるだろう。
中野区でも中学受験する子どもが5割以上という小学校も結構ある。
中学受験するか迷っているご家庭は、中学受験せずに公立中学に進んだ場合でも希望する大学に合格できるのか気になるところだろう。
旧第3学区の都立高校:国公立大学合格者数
(2021年春)
旧第3学区にある都立高校の国公立大学の合格者数の一覧を以下にまとめた。
なお、各高校の1学年の定員については正確な数が分からない高校もあったので(井草・石神井)、全校生徒数を3で割って求めた概算値を示している。
私立大学については参考までに、早慶上理の合格者数を掲載した(その他の私立大学については追って更新する予定)。
国公立大学は生徒1人に1校しか受験できない。
上の表から、国公立大学の合格実績は、高校入試時の難易度に対応していることがわかる。
なお、旧第3学区では大泉・富士(黄色で示した部分)の2校が完全中高一貫校に移行済だ。
つまり現在は大泉・富士の2校では高入生を募集していない。
上の表での実績は、大泉・富士が高入生を募集していた頃の卒業生によるものだ。
完全中高一貫校に移行した後の生徒が卒業するのは数年後である。
大泉・富士が高入生の募集を完全停止した後、他の高校の合格実績は上がるだろうか。
最後に
国公立大学を妄信的に推すつもりでこの記事を書いたのではない。
数年前から私大の定員が厳しくなって以前より私大に合格しにくくなっているから国公立大学を受験したほうが良いという考え方もあるのは確かだ。
ただ、首都圏の国公立大学ならばともかく、地方の国公立大学に進学するには学費のほかに生活費の仕送りが必要になる。
国公立大学の学費は私大に比べれば安い。
とはいえ、生活費を含めれば、地方の国公立大学に進学したほうが首都圏の私大に通うよりもお金がかかる。
それに加えて、コロナ禍という問題がある。
コロナ禍が収束しない限り、地方の国公立大学に入学してひとり暮らしを始めてもオンライン授業が主体で、せっかく大学に入学したのに人と会って交流する機会が少ないまま大学生活を送ることになる。
果たしてそれで良いのだろうか。
大学に入学した後、人との交流が少なくてふさぎこんでしまう学生は多いのではないか。
首都圏の大学に進学すれば、今まで(小学校~高校)の交友関係は続くから孤立を防げるというメリットは案外無視できないと思う。
旧第3学区の都立高校:国公立大学合格者数
(2021年春)(引用元)
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