都立高校・大学現役進学率を比較する【令和2年度】
大学に現役で進学するか浪人するかは、
高校によって傾向がまちまちである。
伝統的に浪人を許容する雰囲気の高校もあるし、
逆に、できるだけ現役進学することを良しとする高校もある。
今回は、令和2年度の都立高校・学校運営シートをもとに、
都立高校の現役進学率を比較してみた。
都立高校・学校運営シートは各都立高校のウェブサイトで公開されている。
なお、令和3年度から学校運営シートの作成は廃止されたため、
今後は学校運営シートは作成されない。
ウェブサイト改訂とともに、
学校運営シートがすでに削除されている都立高校もある(駒場・竹早)。
駒場・竹早の2校については本欄では取り扱っていない。
自校問題作成校
自校問題作成校の現役進学率はおよそ55~84%(=浪人率45~16%)と幅がある。
自校問題作成校である都立高校について、浪人率が高い学校から順に並べてみた。
西高の浪人率が45%と突出して高いが、
「行きたい大学に進学する」
「高校時代は、高校時代にしか出来ないことをやりきる」
と割り切ったうえでの結論ならば、それもひとつの選択肢だろう。
対照的に、青山・新宿の現役進学率の高さが目立つ。
共通問題のトップ校
小山台・国分寺・国際・三田・武蔵野北は、共通問題を採用する。
この群の現役進学率は80%前後(=浪人率20%前後)だが、
武蔵野北の現役進学率97%(=浪人率3%)が例外的である。
共通問題2番手校
共通問題2番手校の現役進学率は85%前後(=浪人率15%前後)である。
井草の現役合格率66%(浪人率29%)が高めなのは、
西高と同様の理由だろうか。
豊多摩も浪人率が2割と、井草と同様の傾向がうかがえる。
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