【東京都】小学校検定教科書・英語
2021年度から小学校5年生6年生で英語が正式教科化された。
それに伴い、小学校5年生6年生には英語の検定教科書が初めて導入された。
2021年現在、小学校中学年では週1コマ、小学校5年生6年生では週2コマ、中学生は週4コマの英語の授業が行われている。
資料2 新学習指導要領全面実施に向けた小学校外国語に関する取組について (mext.go.jp)より抜粋
ところで、今回はじめて導入された小学校英語の検定教科書はどこの出版社のシェアが高いのだろうか。
東京都の公立小学校用教科書の出版元を調べてみた。
東京都内公立小学校の検定教科書(英語)
東京都教育委員会のサイトに東京都の54市区町村で使用する検定教科書の一覧が掲載されている(令和2~5年度使用教科書採択地区別の採択結果(公立小学校))。
上記サイトによれば、東京都で使用される小学校5年生6年生の英語教科書は、東京書籍のもの(NEW HORIZON)が35%と最も多いことがわかる。
東京都の小学校検定教科書(英語)のシェア
令和2~5年度使用教科書採択地区別の採択結果(公立小学校)をもとに作成
東京都の54市区町村で採択された小学校検定教科書(英語)の内訳
令和2~5年度使用教科書採択地区別の採択結果(公立小学校)をもとに作成
採択された小学校の英語教科書の出版元:地域差がある
興味深いことに、東京23区とそれ以外では、採択された小学校用検定教科書の傾向が異なることがわかった。
具体的にいうと、東京23区の小学校用検定教科書は東京書籍が圧倒的なシェアを誇っている。
これに対して、東京23区外の小学校用検定教科書は光村図書・三省堂・教育出版の3つの出版元に分散している。
東京23区内の小学校用検定教科書で東京書籍が採用されたのは、内容になにか特徴があるのだろうか?
東京23区の小学校教科書(英語)
令和2~5年度使用教科書採択地区別の採択結果(公立小学校)をもとに作成
東京23区外の小学校教科書(英語)
令和2~5年度使用教科書採択地区別の採択結果(公立小学校)をもとに作成
参考(国語・算数教科書の場合)
東京都の場合、小学校国語は光村図書、小学校算数は東京書籍のシェアが高い。
東京23区の小学校教科書(国語)
令和2~5年度使用教科書採択地区別の採択結果(公立小学校)をもとに作成
東京23区の小学校教科書(算数)
令和2~5年度使用教科書採択地区別の採択結果(公立小学校)をもとに作成
東京都の場合、小学校国語教科書については光村図書(85%)が、小学校算数については東京書籍(67%)が、それぞれ圧倒的なシェアを誇っている。
わたし自身、中野区で小中学生だった頃の国語教科書は光村図書・算数教科書は東京書籍だったので、両教科書にはなじみがある。
素人であるわたしからみると、各自治体がどの教科書のどこを評価して選んでいるのかはよく分からない。
ただ東京都の公立小学校の検定教科書(英語)に関しては今のところ東京書籍のシェアがダントツであることは間違いない。
東京書籍の小学校検定教科書(英語)の内容については後日取り上げる予定だ。