園選びでやっぱり大切なこと(2)

前回「園選びでやっぱり大切なこと(1)」を書いた。

今日は、あまり注目されていないけれど園選びで確認したほうがよいことについて書く。

それは

「保育室の窓は開けられますか?」

「保育室は外気が入ってくる構造になっていますか?」

ということ。

 

とても大切なことだ。

窓が開かない保育園なんて、ある程度規模が大きな園では昔は考えられなかった(もちろん、ビルに入っていても窓が自由に開けられる園も沢山ある)。

 

オフィスビルに入っている保育室の場合、構造上、窓が開かないようになっているところがある。

転落防止のため安全上、窓が開かない構造になっているのだ。

そうなると、こどもたちは保育園にいる間、外気をまったく感じることができない。

窓も園庭もない園では、外気と触れるのは散歩に出かけるときだ。

 

こども時代に五感を鍛えることはとっても大切なことだ。

外気と触れることで、臭い(嗅覚)・皮膚感覚(触覚)・風の音(聴覚)が刺激される。

外気を感じられなければ感覚が育ちにくい。

 

保育園に1、2時間いるだけならば影響は少ないだろう。

けれども、おおかたのこどもたちは朝から夕方まで長時間保育園で過ごす。

外気と触れ合えないなんて、こどもたちにとって良いはずない。

夏には夏の、冬には冬の、季節の空気を感じることができないのはこどもたちにとって酷だ。

 

窓が開かない園で長い間働ける人は、感覚が麻痺している人か、あるいは鈍感な人なんだろう。

大人は休憩時間に外出できるから、保育室に居る間に外気が感じられなくても大丈夫なのだろう。

私ならば、窓が開かなくて外から風が入ってこない園で長時間働くのは息が詰まりそうで勘弁してほしい。

 

こどもたちは保育園にいる間、自由に外に出られない。

外気と触れ合うことの大切さ、もっと重要視されてよいと思う。