「蓮台」というもの
菩提寺を訪れたときのこと。
蓮の花が咲いていた。
満開の蓮の花のそばに、蕾(つぼみ)のようなものを発見。
これは蕾ではなく、「蓮台」といって、蓮の花が散った後に残る「台」で、果托(カタク)とも呼ばれるものだ。
蓮台はそれ自体で生花として流通するそうで、独特のフォルムからドライフラワーや生け花として利用されるとのこと(ハス(蓮) | 花 | SUGAWARA)。
確かに、この蓮台、シャワーヘッドのような形をしていて、精密機械のような精巧さが感じられる。
満開の蓮の花の中にポツポツと蓮台が点在する光景は、シャワーヘッドの間に蓮の花が咲いているような不思議な風情がある。