山下達郎の『村上“ポンタ”秀一』インタビューが面白い
今年(2021年)の3月にドラマーの村上“ポンタ”秀一氏(以下、登場人物は敬称略)が亡くなったことを受けて、音楽家の山下達郎による村上“ポンタ”秀一に関する追悼インタビューが文春オンラインのサイトに掲載されている。
このインタビューは、3部に分かれて掲載されている長編である。
インタビューの内容は山下達郎によって過去にすでに語られている内容も多いが、60年代・70年代の音楽シーンについての話や名アルバム『ポッピン・タイム』でのミュージシャン同士のやり取りなどが改めて聞ける。
ポンタ氏は優しかった
70年代の音楽シーンは東京の「お坊ちゃん文化」(慶應・青学・立教・明治学院など)出身のミュージシャンが席巻していたなかで、東京の城北出身の山下達郎にもポンタは差別することなく優しかったとのこと(注:村上ポンタ秀一は関西出身である)。
山下達郎も村上ポンタ秀一も坂本龍一もひとりっ子だったので気が合ったそうだ。
そして、村上“ポンタ”秀一の自伝『自暴自伝』で語られている「新宿ロフト坂本龍一泥酔事件」はポンタ氏が盛った話とのこと。
山下達郎いわく、音楽は「勝ち負け」・「果たし合い」だそうだ。
うん納得。
ミュージシャン同士の果たし合いの中で生まれたのが『ポッピン・タイム』・『SPACY』などの名アルバムなのだ。