中野区・幼活の話(中野区南部での幼活)

中野区は、北部と南部では保活事情がだいぶ違うらしい。

保活と同じく、幼活も中野区北部と南部とで事情がだいぶ異なるようだ。

 

朝の登園風景

ウチは中野区南部にある。

朝、下の子を幼稚園に送る途中、遠方から自転車に通って幼稚園に通っている親子連れや、電車やバス等の公共機関を使って幼稚園に通っている親子連れを見かける。

どこの幼稚園に通っているのか、制服やカバンから分かることもある。

昔は、中野区南部には幼稚園がたくさんあった。

同じ小学校に通っていた同級生はご近所園出身であることが多かった。

けれども最近は、中野区南部では幼稚園を選ぶことが以前より難しくなっている

 

中野区南部の幼稚園の数

中野区南部(JR中央線以南)の幼稚園の数は全部で10園(こども園・幼稚園類似施設含む)。

子どもの足で歩いて通える幼稚園が2~3園、自転車を使えば登園できる園が7~8園といったところだろうか。

同じ範囲内に認可保育園が30園ほどもあるので、幼稚園の数は認可保育園よりもずっと少ないということだ’(中野区内の幼稚園・認定こども園の一覧)。

 

中野区南部から遠方の幼稚園に通う人

実際に、中野区南部で自宅から3キロ近く離れた幼稚園に自転車で通っている方を知っている。

近場に幼稚園があるのに、なぜそんなに遠い幼稚園を選んだのだろうと思っていた。

けれども、自分が幼活をしてみて、なぜ遠方の幼稚園に通っているのか、その理由が分かった。

中野区南部在住でどこの幼稚園にも入れないなんてことはないだろうから安心してほしい。園を選ばなければ、どこかの幼稚園か保育園には入れる。

ただ、園を選びたい場合は遠方の幼稚園に通うことになるかもしれない。

 

中野区南部の幼稚園事情

下の子を幼活した経験を踏まえて、中野区南部の幼稚園事情についてまとめてみた。

できるだけ客観的な事実を挙げてみたい。

 

以前よりも幼稚園の数が減っている

直近10年の間、中野区南部では区立やよい幼稚園・ほりこし幼稚園が閉園した。

この辺りでは5年に1度くらいのゆっくりとしたペースで幼稚園が減っている。

区立やよい幼稚園はやよいこども園に転換されたけれども、やよいこども園の幼稚園部門の定員は区立幼稚園時代と比べて大きく減っている。

 

隣接区の幼稚園が閉園

お隣の新宿区(西新宿)にある私立幼稚園(淀橋幼稚園)が数年前に閉園した。

その結果、お隣新宿区(西新宿や北新宿)から中野区南部の幼稚園に通うご家庭が増えた。

道を歩いていても、ここ数年、西新宿方面から中野区内の幼稚園に通う親子連れをよく見かける。

その影響もあるのか、中野区南部の幼稚園はどこも10年ほど前と比べて倍率が上がっている。

倍率が出ているということは、中野区南部の幼稚園はどこも定員をほぼ満たしているということだ。だから、中野区南部で閉園する幼稚園は今のところは出ないだろう。

 

付属幼稚園のお受験化

中野区南部には付属小学校がある私立幼稚園こども園が2園ある。

この2園については、確実に合格するために受験対策をしているご家庭も多いと聞く。

昔を知る住民だから知っている話だが、どちらの園も昔はご近所園だった(もちろん昔もお受験組は一定の割合でいた)。

仕事をしながら子どもを育てる女性が増えて、幼稚園の需要は今後も減っていくだろう。

付属小がある幼稚園はお受験幼稚園としてのブランド力を高めて、遠方から通園するご家庭を集めなければ幼稚園として生き残れない。

そう考えると、付属幼稚園がお受験化してブランド幼稚園として生き残るという選択は致し方ないのかもしれない。

 

園バスがない幼稚園が多い

中野区南部の幼稚園は園バスがないところがほとんどだ(現在、中野区南部で園バスがある幼稚園は1園だけかも)。

都会なので幼稚園の敷地が狭くて園バスが置けなかったり、小規模園のため園バスを設置する規模がないからだろう。

だから、ちょっと遠方の幼稚園に通う場合は自転車が必須となる。

園バスがある幼稚園を希望するならば、おとなり杉並区・新宿区の幼稚園か、中野区北部の幼稚園を選ぶしかない。

 

保育園の定員の空きに左右されることも

たとえ幼稚園に入れなかったとしても、保育園に空きがあれば保育園という選択肢もある。

幼稚園の倍率が保育園の定員の空きに左右されることもある

今年(2020年)4月は認可保育園の開園ラッシュがあったので、ある程度の数の子どもは幼稚園ではなく認可保育園に流れた可能性がある。

ただ、来年はこれほどまでにたくさんの認可保育園の開園ラッシュはないので、来年以降はどうなるか分からない。

 

保育園→幼稚園への転園組の存在

3歳児で保育園から幼稚園に転園するご家庭が一定数存在する。

教育環境を考えての転園だったり、認可保育園に入れずやむなく通っていた認可外保育園から幼稚園への転園だったり、事情はひとそれぞれだ。

 

プレは保護者交流の場に

中野区南部はワーママ比率が多いのか、0歳児1歳児クラスから保育園に入園する子どもが多く、2歳3歳になるにつれて地元の児童館に通う親子連れはどんどん減っていく。

今は、地元の児童館も0歳児1歳児のママはワ―ママが主流で、幼稚園入園を希望する保護者のほうが少数派だ。

だからこそ、幼稚園のプレが幼稚園入園を希望する保護者の交流の場になっている感がある。

 

以上を踏まえると

以上を踏まえると「中野区南部は幼稚園選び放題な地域」では決してない

自分で幼活をしてみて、遠くの幼稚園まで通っている知り合いの気持ちがよく分かった。

中野区南部では幼稚園の選択肢はあまり多くない。

「教育内容が子どもに合っていて入園できそうな園が遠方にしかない」状況が起こりうるのが中野区南部の幼稚園事情である。

ピンときた園が近くにあって、しかも入園できるご家庭は幸せ者だと思う。

 

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