【体験談】80代・母のぎっくり腰(後編)
*【体験談】80代・母のぎっくり腰(前編)の続きです。
【体験談】80代・母のぎっくり腰(前編)に書いた通り、今年の五月初旬に、80歳過ぎの母がぎっくり腰になった。
母が最初にぎっくり腰になってから4か月が過ぎた。
母はようやく完全復活して、元通りの生活が送れるようになった。
母のぎっくり腰が治るまで
ぎっくり腰になった当日に出張訪問の鍼灸師に母を診て頂いたほかは、母のぎっくり腰が治るまでは、いつもお世話になっている施術者の方に治療をお願いした。
施術回数は、はじめの1か月は月3回、以降は月1回程度である。
ぎっくり腰が治るまでの施術の回数は合計5回とそんなに多くないだろう。
だから母は、施術の力を借りながらも自力でぎっくり腰を直したといっても過言ではない。
80歳を過ぎてほぼ自力でぎっくり腰を直したのだから、母は大したものだ。
80代でぎっくり腰になると
母がぎっくり腰になった直後、治療してくれる人を探して色々な鍼灸師に連絡をしてみた。
ほとんどの鍼灸師に言われたのが、80歳を過ぎた高齢者がぎっくり腰になると、
・ぎっくり腰が治っても、その後、かなりの割合の人が歩けなくなり、寝たきり・車いすになる
・高齢者の場合、骨粗しょう症が原因で骨がもろくなっているので、ぎっくり腰の衝撃で粉砕骨折の可能性がある
・整形外科でのぎっくり腰の一般的な治療は、整形外科でギブスをして3週間固定したまま寝たきりで入院、その後、歩くためのリハビリをする
とのことだった。
病院での治療に頼らないことを決意
何人かの鍼灸師が異口同音に「病院でギブス固定で寝たきり3週間」と話すのを聞き、そう話す鍼灸師は整形外科勤務の経験があるんだろうなと思った。
病院勤務経験がある鍼灸師は、今までの体験からギブスで寝たきり固定=ぎっくり腰の標準治療だと思い込んでいるように感じた。
ギブスで寝たきり固定でぎっくり腰自体は治るのかもしれない。けれども、寝たきりで3週間過ごす結果、歩けなくなるのだと思った。
母のぎっくり腰の痛がり方を見ていて、粉砕骨折していて身動きできないほどの痛みではないように見えた。それに、コロナ渦なので母も私たち家族も病院での長期間入院は嫌だった。
それに「ギブス寝たきり固定」以外の選択肢があるように思えたので、病院での治療はせずに民間療法に任せることにした。
病院での標準的治療を選択しないということは結構勇気がある決断だったと思う。
ぎっくり腰の完治までの経緯
母のことをすごいと思ったのは、ぎっくり腰になった直後、歩けないものの、這って自力でトイレに行っていたことだ。
・ぎっくり腰から10日後:立ってトイレに行けるようになった
・ぎっくり腰から3週間後:家の中ならばわりと自由に歩けるようになる
・ぎっくり腰から1か月後:外を歩いて出かけられるようになる
・ぎっくり腰から1か月半後:ふたたび軽いぎっくり腰(2度目)になる。前よりは格段に軽い。
・ぎっくり腰から2か月後:2度目のぎっくり腰がだいぶ治る
・ぎっくり腰から3か月後:ぎっくり腰はほぼ治ったので、歩く距離を伸ばす
・ぎっくり腰から4か月後:ぎっくり腰は完治した
母のぎっくり腰が治って
80歳を超えるような高齢者がぎっくり腰になった場合、ぎっくり腰が治ってから、きちんと歩けるようになるために足・お腹・体幹の筋力を回復させるのに時間がかかるようだ。
母のぎっくり腰から回復までの経緯をみていて、何歳になっても自然治癒力があるのだと勇気づけられた。