ジャニーズ事務所のお仕事はおいしいのだろう

ミュージシャンのASKAが山下達郎を擁護する発言をしたとのこと。

個人的には、山下達郎の曲もASKAの曲も私は好きだ。

ASKAはいろいろあったけれど優れたアーチストだと思う。玉置浩二と同じで。

ASKAがジャニーズ事務所のアイドルグループ「光GENJI」に楽曲を提供していたことは有名な話だ。

「パラダイス銀河」や「ガラスの十代」などの大ヒット曲もASKAが作った。

莫大な印税がASKAに入ったはずだ。

ジャニーズ事務所のタレントのお仕事はよっぽどミュージシャンにとってオイシイ仕事なんだろう。

 

アイドルの長寿命化

そういえば、昔は、アイドル歌手は20代前半までが「華」だった。

アイドル歌手は25歳を過ぎれば、実力がなければ芸能界で生き残っていくのは難しかった。

次から次へと、若くて新しいアイドル歌手が生まれては消えていった。

年齢がいったアイドルは事務所から捨てられるか、実力がある者は独立するかしかなかった。

ジャニーズ事務所に所属していたタレントのうち郷ひろみ・田原俊彦・元木雅弘・反町隆史あたりは独り立ちできる「何か」を持っていたから、独立後も歌手や俳優としてやっていけた。

でも、そうでない場合、その後はやさぐれた人生を送る者も多かった。たとえば、元フォーリーブスの北浩次はその典型例だ。

でも今は、ジャニーズ事務所に所属する男性アイドルグループは40歳を超えても活動を続けることが多い。

昔の基準からいえば、40歳を超えたタレントはとっくのとうに「アイドル」ではなく「中年のおじさん」だ。でも今は、いったん固定ファンがつけば、アイドルグループの一員として長いこと活動できる。

ミュージシャンの側からすると、息が長い男性アイドルグループの楽曲制作を継続して担当できれば、何十年もの間、食べていけるのだ。

 

原点に還ったらどうか

山下達郎はもう40年以上、ジャニーズ事務所に所属するタレントに楽曲を提供してきた。

年齢的にも、もうそろそろ、ジャニーズ関連のお仕事は引退したらどうか。

後進に道を譲ったらどうだろうか。

アイドルグループの楽曲制作を担当してみたいと思っている若いミュージシャンはたくさんいるはずだ。

現在、山下達郎のコンサートはチケットがなかなかとれないほどの人気だ。

ジャニーズタレントのプロデュースなどせずとも、原点に戻って、お客の息遣いが伝わってくるような小さな会場でライブを続けたほうがいいんじゃないか。

そういうライブをやることを山下達郎は望んでいたんじゃなかったのか。