【読書感想】大俳優 丹波哲郎(著者:丹波哲郎 ダーティ工藤)

「大俳優 丹波哲郎」を読んだ。

文庫本「大俳優 丹波哲郎」は以前、単行本として出版された本が文庫本化されたもの。

丹波哲郎(以下敬称略)の回顧録で、インタビュアー(ダーティ工藤)と丹波哲郎との対談が収録されている。

「大俳優 丹波哲郎」には、丹波哲郎が生まれてから俳優時代、晩年の霊界に関する活動までについての詳細なインタビューが収録されている。

 

丹波哲郎(幼少時)

丹波哲郎は東京新宿・大久保で出生する。

大久保の自宅は広大なお屋敷だったそうだ。

後年、丹波哲郎が西荻窪に邸宅を構えていたのは有名な話である。丹波哲郎は新宿や西荻窪など中央線沿線にゆかりがある人である。

丹波哲郎の祖父は、東京薬科大学の創立者である丹波敬三。

東京薬科大学は1976年まで新宿の大久保(新宿区と中野区の区境付近)にあった(現在は八王子に移転)。

大久保にあった東京薬科大学は丹波哲郎の祖父・敬三が自宅の一部を提供して学校にしたものだそうだ。

東京薬科大学の跡地は現在、北新宿公園・北新宿こども園などになっている。

新宿区 北新宿公園

北新宿公園 所在地

〒169-0074 新宿区北新宿3-20

 

丹波哲郎(俳優時代)

多くの名監督・名俳優(森繁久彌、鶴田浩二、三國連太郎、若山富三郎、仲代達矢、佐久間良子、岩下志麻など)とのエピソードが「ちょっとずつ」掲載されている。

ここでは挙げられないほど多くの監督・俳優とのエピソードがこの本には出てくるのだ。

往年の名俳優との小話が面白い。

丹波哲郎は森繁久彌のことを「尊敬する」俳優・「ハートがある」俳優・「あんな人は滅多に出ない」と評する。

そのほか若山富三郎の「人を殴る癖」を何度となく注意したと丹波哲郎は語る。また、丹波哲郎が軍隊に居た頃に上官だった川上哲治の非情さについても触れている。

丹波哲郎は争いごとが嫌いな人なのだ。

「大俳優 丹波哲郎」を読むと、丹波哲郎の「どんな人にも等しく接する、争いごとが嫌いな飄々とした人柄」が伝わってくる。

良著である。

 

大俳優 丹波哲郎

著者: 丹波哲郎・ダーティ工藤
出版社:ワイズ出版
初版: 2022年(文庫本)