山下達郎とマーケティングの話
山下達郎(以下敬称略)が以前ラジオで語った話で印象深かったのが、実家の商店でのマーケティングの話だ。
山下達郎の実家は商店を営んでいたため、お菓子メーカーの営業の人がよく店に来たそうだ。
うろ覚えなのだが、確か、チューインガムの販促の話だったと記憶している。
チューインガムの営業マンによるマーケティングを目の当たりにしたことが、自分のレコードを販促する立場になったときに参考になった、という話を以前、山下達郎がしていた(うろ覚えだが)。
山下達郎がこどもの頃は日本でのチューインガムの売り上げが伸びていて、喫煙者にターゲットを絞ってガムの販促をしていた時代だったと思う。
そういえば昔は、タバコ屋のガラス戸のすぐ脇にチューインガムが置かれていたものだった。
タバコを吸う人はガムを買ってよく食べていた。タバコを買うついでにガムを買ってもらえるよう、タバコのすぐ横にガムが並んで置かれていたのだと思う。
わたしがこどもの頃は、道路のアスファルトの上に、誰かが吐き出したガムがくっついているのをよく目撃した。
路上に捨てられているガムを誤って踏むと、靴の裏にガムがくっついて取れなくて困ったものだった。
今はタバコを吸う人自体が減った。それに伴ってガムを噛む人も減った。
そして、自動販売機とコンビニエンスストアの台頭で、ガラス戸があるタバコ屋も街から消えた。