【絵本】ふらいぱんじいさん
今日は、絵本「ふらいぱんじいさん」を取り上げる。
「字の本」への移行時期に最適
今回取り上げる絵本「ふらいぱんじいさん」は、すべてひらがなで書かれている。
A5(見開きA4)サイズで90ページある長編なので、最初は読み聞かせてあげたほうがいいだろう。
このくらいの厚さの本には漢字にルビがふってあるものも多いけど、こどもが自分で読めるようにとこの本はすべてひらがなで書かれている。
カラフルなイラストが楽しい
「字の本」への移行時期に読む本として最適だ。
堀内誠一氏の挿絵がコミカルで明るい。50年前に出版されたとは思えないポップさである。
あらすじ
新しい目玉焼き鍋が来たせいでお役御免になったふらいぱんじいさん。
外に飛び出し、世界中を旅したのち、最終的には、小鳥たちのたまごを温める巣としての役割を引き受けながら生きていく、というお話。
絵本「ジオジオのかんむり」と同様、年老いた者にも役割があるというお話。
『人間誰にでも役割というものがある』という哲学的なお話である。
ふらいぱんじいさん
あかね書房
ふらいぱんじいさん (単行本) :神沢利子/堀内誠一 – あかね書房
神沢利子 作
堀内誠一 絵