【絵本】はけたよはけたよ
50年以上読み継がれてきた本
今回紹介する絵本『はけたよはけたよ』は、保育園や幼稚園、児童館など子ども関連の施設によく置かれている。
初版は1970年だから、もう50年以上読み継がれてきた。
うちのこどもたちはこの本が大好きで、もう何回読み聞かせことだろうか。
あらすじ
パンツがひとりではけないたつくん。
パンツを履かずに外に飛び出したら「しっぽがない」と動物たちに笑われた。
あげくの果て、しりもちをついてしまったから、たつくんのおしりはどろだらけ。
仕方なく家に帰ると、やさしいお母さんがたつくんのおしりを洗ってくれた。
パンツと、お母さんが縫ってくれたズボンを履いて外に行ったら、動物たちはたつくんのズボンを見て「いいなあ」と羨ましく思った。
という話。
感想
「たつくんが外から帰ると、おかあさんはミシンを縫っていた」というくだり、昭和の薫りがする。
絵本全体にゆったりと時間が流れている感じが溢れている。
水彩絵の具で描かれた挿絵がまた、おだやかで優しく、懐かしい雰囲気を醸し出している。
著者のかんざわとしこ(神沢利子)氏は1924年生まれ(2021年4月現在、97歳!)。
神沢利子氏は、けたよはけたよの他にも、クマの子ウーフやふらいぱんじいさんなど、数多くの絵本を出版している。
はけたよはけたよ
偕成社
かんざわ としこ ぶん
にしまき かやこ え