英語教育についての違和感

我が家の場合、ペースメーカーの役割として英検を受けてもらおうと思っているけれど(【小学生】英検5級 合格の内容)、過度に英検にこだわらないほうがいいと肝に銘じている。

英検を受験するだけでお金もかかる。

英検をこどもに受けさせていて言うのもナンだけど、英語!英語!と英語教育を推進する雰囲気が少し怖い。

 

福井県:高校入試での加点廃止

ところで、自治体の中には英検合格を高校入試での加点としているところもある(大阪府立高校の入試など)。

一方、東京都立高校の入試では英検合格を入試の加点とはしていない。

そんななかで、全国学力テスト英語1位の福井県は、いままで行ってきた英検合格の高校入試での加点を2021年度入試から廃止した(福井の県立高校入試で英検加点廃止 県教委、2021年度入試から)。

福井県は、東京・神奈川と並んで全国学力テスト英語1位である。

もっとも、この学力テストは公立小中学校が対象で私立小中学校は含まれていないことを考えると、実際は私学の数が他県よりも突出して多い東京が学力テスト英語1位ということだろう。

全国学力テスト福井は中3英語1位 2019年度、トップ級の順位維持 | 学校・教育 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE (fukuishimbun.co.jp)より抜粋

 

 

中高生の英語力、福井が全国1位 2019年度3年連続、中3の英検3級以上は61% | 学校・教育 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE (fukuishimbun.co.jp)より抜粋

 

上のグラフから明らかなように、福井県では英検3級以上の生徒の割合はここ数年、中3で約60%と頭打ちだ。

おそらく英語成績上位層と下位層とが二極化していて、英語成績下位層には英検取得が英語学習のインセンティブにはなっていないため、英検加点廃止を決めたと思われる。

英語成績下位層には英語よりもむしろ国語力の強化が必要なのだろう。