三連符が満載・大瀧詠一「君は天然色」

大瀧詠一「君は天然色」は三連符の宝庫である。

「君は天然色」に出てくる三連符は唄のフレーズでなく、伴奏のほうである。

イントロから『ダダダダダダ・ダダダダダダ・ダダダダダダ・ダダダダダダ…』という伴奏（ピアノ・ギター）の三連符が耳に残る。

唄が始まっても伴奏のピアノは三連符を刻み続ける。

「別れの気配を～」のところで、いわゆる「２拍３連」が出てくる。

唄のうしろでドラム・ベース・キーボードが奏でる「２拍３連」がなんとも不可思議な感じ。

そしてサビ「思い出はモノクローム～」ではふたたび、三連符のフレーズが出てくる。

これでもかと言うくらい三連符がいっぱいの「君は天然色」。

でも不思議なことに、この曲、唄のフレーズには三連符が出てこない。

「君は天然色」では、『三連符が出てくるのは伴奏だけ』なのだ。

そこがまた不可思議である。

三連符と２拍３連の違いを体感する教材として「君は天然色」を利用している。

イヤホンで聴くと、実にたくさんの音が重なって演奏されているのがわかる「君は天然色」。

今では、たくさんの人々に聴き継がれる曲になった。