【絵本】ぎんいろのねこ(作・あまんきみこ 絵・えがしらみちこ)
絵本「ぎんいろのねこ」(作・あまんきみこ 絵・えがしらみちこ)は2021年に出版された本だ。
絵本「ぎんいろのねこ」は、同じくあまんきみこ氏による作で、1980年代に別の画家による挿絵で出版されていた。
今回は、前回とは違う画家による新たな挿絵で出版された。
作者のあまんきみこ氏は今年(2022年)で91歳。
あまんきみこ氏は、光村図書・小学校国語教科書に掲載されている「白いぼうし」や「ちいちゃんのかげおくり」の作者として有名である。
前回取り上げた絵本「かわいそうなぞう」と同じく、絵本「ぎんいろのねこ」の出版元も金の星社である。
2021年版「ぎんいろのねこ」は、水彩画による挿絵が柔らかいタッチで優しく、画風は現代風である。
ぎんいろのねこ~あらすじ
ある日、主人公の「あたし」は、ともだちから借りた「ももたろう」の絵本を公園に置き忘れてしまった。
その夜「あたし」がお母さんといっしょに、置き忘れた絵本を公園に取りに行くと、そこでは、のらねこの「どぶしろ」がこねこたちに「ももたろう」の絵本を読み聞かせしていた。
ねこの「どぶしろ」がうちの魚を泥棒したのは、こねこたちのためだったんだと「あたし」は気づく。「どぶしろ」もお母さんとして子ネコたちを育てているんだね。
翌日公園に行くと、絵本のうえにすみれの花が一輪置いてあった。
絵本を貸してくれたお礼として、どぶしろがすみれの花を絵本の上に置いたんだと「あたし」は思った。
ぎんいろのねこ(作・あまんきみこ 絵・えがしらみちこ)
金の星社
2021年