【英語学習】おなじみの絵本を英語で読む(その1)

日本でよく読まれている絵本の中には、原書は英語のものがたくさんある。

今回紹介するエリック・カール、レオ・レオニ、アーノルドローベルがその一例だ。

日本語版の絵本の内容をすでに知っていると、英語版を読んだときに「ああ、英語ではそういうふうに表現するのか」と気付くことができる。

今回は、誰もが知っているステキな絵本3冊の英語版を紹介する。

どの絵本も文章が短くて、中学2年生までに習った英文法で十分に理解できる内容である。

楽しみながら英語に触れる機会として、中学生だけでなく、英語を勉強している幼児や小学生にもおすすめの絵本だ。

 

はらぺこあおむし(作・絵:エリック=カール)

こどもならば誰もが知っている「はらぺこあおむし」


上が日本語版・下が英語版

「はらぺこあおむし」は英語のほか、中国語・フランス語・韓国語などにも翻訳されている。

英語版は日本語版と比べると、紙が分厚くて頑丈にできているのが特徴だ。

対照的に日本語版は紙がペラペラ。

赤ちゃんに絵本を破られてしまった経験がある人は多いと思う(我が家もそう)。こども向けの本はもっと頑丈に作ってほしい。


上が日本語版・下が英語版(英語版の紙のほうが分厚いのがわかる)

 

「はらぺこあおむし」の絵本は、あおむしが食べた箇所に「穴」が開いているのが特徴だ。英語版のように紙が分厚ければ、子どもが穴に指を突っ込んでも紙が破れる心配がない。


上が日本語版・下が英語版

 

日本語版も英語版のように頑丈に作ったらいいのに、と思う。

そして、英語版には作者のエリック=カール氏による「はらぺこあおむし」の音読CDがついているものも販売されている。


CD付・はらぺこあおむし

 

「はらぺこあおむし」の音読CDを聴くと、エリック=カール氏の声はちょっとしわがれているのがわかる。作者による読み聞かせはありがたいけれど…正直な感想を言うと、エリック=カール氏の声はちょっと聞き取りにくい。

 

ずーっとずっとだいすきだよ(絵と文:ハンス=ウィルヘルム)

光村図書の国語教科書(小1)に掲載されている「ずーっとずっとだいすきだよ」【光村図書】読み聞かせに使える。小学国語教科書(小1~小3))。

「ずーっとずっとだいすきだよ」は、物語を思い出すと泣けてくる💧本だ。


上が日本語版・下が英語版

 

 


英語版

 

英語版を読んで分かったこと。

それは、エルフィーは「メス犬」だということ!

英語版ではエルフィーは”she”と呼ばれていることから、エルフィーはメス犬だとわかる(注:日本語版ではエルフィーだが、光村の国語教科書ではエルフになっている)。

そして、日本語版の文章(光村図書の教科書に載っているもの)は英語の原文に沿っていて、かつ、とても自然な訳だということがわかる。


ラストの文章が感動的

 

 

お手紙(さく・絵:アーノルド=ローベル)

「お手紙」も光村図書の国語教科書(小2)に掲載されている(【光村図書】読み聞かせに使える。小学国語教科書(小1~小3))。。


英語版

 

「はらぺこあおむし」「ずーっとずっとだいすきだよ」と比べると、「お手紙」は長い英文で書かれている。でも、文法的には中2生でも無理なく読める。

英語を学習しはじめて間もない中学生にとっては、難しい長文を読まされるよりも、内容を知っている英文を読んでみるのも良い。


英語版

 

小学校高学年・中学生にちょうどいい長さの文章である。

英語版の挿絵はもちろん日本語版と同じ。

小学校の教科書に載っていた、あの雰囲気のまんま、なのだ。