【東京23区】産後ケアの実施状況を調べてみた【2021年12月】

前回、中野区の産後ケア事業を取り上げた(中野区の産後ケア事業・ケア派遣者事業がなくなった)。

今回は、東京23区の産後ケア事業の実施状況について調べてみた結果(2021年12月現在)をまとめてみた。

 

産後ケア事業:東京23区全区で実施

2021年12月現在、東京23区のすべての区で産後ケア事業を行っていることがわかった。

ただし、実施している産後ケア事業の内容は各自治体でバラバラであった。

東京23区の各区での産後ケア事業の実施状況は以下の通りである(2021年12月現在)。

なお、ここでは、

・施設型…母子が施設に行って施設に滞在する産後ケア事業

・訪問型…助産師が母子の自宅を訪問する産後ケア事業

・ケア派遣者事業…訪問型のうちケア派遣者が母子の自宅を訪問して、沐浴・授乳などの育児支援や食事作りなどの家事支援を行う産後ケア事業
である。

 

ケア派遣者事業をやっている区は都心4区のみ

東京23区のうち、ケア派遣者事業を行っているのは都心4区(千代田区・中央区・港区・新宿区)のみ。

ケア派遣者事業を行っているのはいずれも、都心の富裕層の割合が多いといわれている区である。

これらの4区では良心的な料金でケア派遣者事業を受けられる。

都心に住むと手厚い産後ケア支援が受けられる、ということだ。

 

 

ケア派遣者事業を行っている区は4区のみ

東京23区のうち、ケア派遣者事業を行っているのは4区(千代田区・中央区・港区・新宿区)のみ。

ケア派遣者事業を行っているのはいずれも、都心の富裕層の割合が多いといわれている区である。

上記の4区で利用できるケア派遣者事業は40~96時間と幅があるものの、中野区で以前行っていたケア派遣者事業よりも長い時間、ケア派遣者事業を利用できる。

都心に住むと手厚い産後ケア支援が受けられる、ということだ。

羨ましい。

 

助産師の訪問事業を行っている区は18区

ケア派遣者ではなく助産師の訪問事業を行っているのが14区ある(文京区・目黒区・中野区・品川区・練馬区・杉並区・北区・板橋区・荒川区・江戸川区・江東区・墨田区・大田区・台東区)。これらの14区では施設型(宿泊や日帰り)の産後ケア事業を行っている。

なお、上述の「ケア派遣者事業を行っている4区」でも施設型の産後ケア事業を行っている。

さらに千代田区に至っては、助産師の家庭訪問による授乳指導の費用を助成する制度もある。

なんとまあ手厚い。

残りの5区は施設型の産後ケア事業のみ行っている(豊島区・渋谷区・世田谷区・足立区・葛飾区)。

 

 

まとめ

2021年12月現在、産後ケア事業については都心4区の支援が手厚いことがわかった。

産後ケア事業に限らず、高齢者や子どもの福祉についても都心4区は手厚い(以下のサイトを参照のこと)。

【東京23区】インフルエンザ予防接種の助成状況・高齢者編【2021年】

【東京23区】インフルエンザ予防接種の助成状況・子ども編【2021年】

まだまだ始まったばかりの産後ケア事業。

少しずつ広まっていってほしい。