中野区歴史民俗資料館・企画展「東中野の日本閣-婚礼場の100年-」を観た感想
先日(2021年12月5日)、中野区江古田4丁目にある中野区歴史民俗資料館(通称:れきみん)を見学した。
現在、中野れきみんでは企画展「東中野の日本閣-婚礼場の100年-」を開催中である(~12/18まで)。
中野れきみん前の看板
昨年6月に100年の歴史にひっそりと幕を降ろした日本閣。
今回は、この企画展を目当てに「中野れきみん」を訪れたのだった。
企画展パンフレット
企画展の会場
企画展は休日のせいか、思ったよりも多くの見学客が訪れていた。
企画展入口
今回の企画展の見学客は60代以上の高齢者が中心。
在りし日の日本閣をしのぶ人たちが見学に訪れているのだろうか。
日本閣と私
中野区に長年住んでいて、一度も日本閣を訪れたことがなかった私。
そういえば、日本閣が閉館する直前はケーキバイキングが人気だった。
閉館が決まる前、ケーキバイキングを予約するために電話を一度かけたけれど、
予約が取れなかった。
今となってはそれが心残りだ。
日本閣と錦鯉
2005年に建て直す前は、
新宿方面の総武線に乗ると、日本閣の庭が見えたのを思い出す。
日本閣の庭にある池に、色鮮やかな錦鯉が泳いでいるのが、
電車の窓からチラリと見えるのが印象的だった。
今回の企画展の展示を見て知ったのだが、
日本閣ではもともと、池で錦鯉の養殖をやっていたそうだ。
日本閣とプール
企画展を見て初めて知ったこと、
それは、
日本閣には屋外プールがあって、
夏は多くの人がプール目当てに日本閣を訪れていた、ということだ。
バブル全盛時のプール&バイキング
中野区にずっと住んでいるのに、
日本閣の屋外プールのことは全然知らなかった。
当時新宿方面の総武線に乗っていると、
東中野から大久保方面に向かう途中で、
日本閣の屋外プールがちらりと見えたらしい。
企画展で展示されているポスターは昭和63年のもの。
バブルの最盛期に多くのお客さんがプール目当てに
日本閣に訪れていたのだ。
日本閣とお皿
日本閣で使用される食器類は催し物の際に頻繁に割られてしまうため、
使用される食器類の多くは、
日本閣の敷地内にあった窯で焼いて作っていたそうだ。
今回の企画展では、日本閣で使用されていた食器が展示されている。
滝と錦鯉の日本庭園とプールが残っていれば
100年もの間、日本閣で結婚式を挙げたカップルは数えきれない。
そういえば先代貴乃花が結婚式を挙げたのも、ここ日本閣だったはず。
2005年にリニューアルした日本閣だが、
むしろ昔のまま、
滝と錦鯉が泳ぐ池がある日本庭園とガーデンプールがあったら、
それはそれで、都心に近くてプールが楽しめる日本庭園があるホテルとして、
外国人観光客に人気だったかもしれない、素人ながら勝手に思う。
仮にそうだったとしても、
コロナ禍で外国人観光客が激減して、
コロナ不況を乗り切れなかったかもしれないが。
まとめ
日本閣で結婚式を挙げた方の中には、
日本閣が昨年コロナ禍のなかでひっそりと閉業したことを知らない人も多いと思う。
中野れきみんは入場料無料なので、
興味がある人はれきみんに行ってみてほしい。
中野れきみんはJR中野駅からバス(練馬駅か江古田駅行)で江古田二丁目下車徒歩2分。
無料の専用駐車場有。
中野れきみんの企画展「東中野の日本閣-婚礼場の100年-」は2021年12月18日(土)まで開催中だ。