日本人の人口(男女比)
赤ちゃんは、男の子のほうが女の子よりも多く生まれることはよく知られていることだ。
対照的に、老人ホームの入居者は男性よりも女性のほうが多いこともよく知られている。高齢になればなるほど、女性のほうが長生きだからだ。
出生時は男性が女性より多いのに、何歳の時点で女性が男性より多くなるのか知りたくなったので、日本人の人口の男女比を調べてみた。
日本人の人口(男女比)
日本人の人口(男女比)のグラフを、統計局のサイト(人口推計(2019年(令和元年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口・第1表 年齢(各歳),男女別人口及び人口性比―総人口,日本人人口(2019年10月1日現在)(エクセル:22KB))を参照して作成した。
グラフ中、横軸は各年齢における女性100人に対する男性の数である。
このグラフから以下のことがわかる。
男性の数が女性の数を下回るのは還暦前後
0歳から一貫して男性の数が女性の数を上回っているが、59歳ではじめて男性の数が女性の数を下回る。
還暦以後は一貫して男性の割合は下がり続ける。
100歳以上ともなると、女性100人に対して男性14.8人と、男性1人に対して女性5人の割合になる。
58歳 男:女=10:10
71歳 男:女=9:10
77歳 男:女=4:5
80歳 男:女=3:4
85歳 男:女=3:5
91歳 男:女=2:5
100歳以上 男:女=1:5
男性の割合が一貫して下がり始めるのは50歳前後
50歳前後から男性の割合は一貫して下がり続ける。
20歳前後に女性の割合が一時的に低下
0歳から50歳前後までは男女比は変動しながら、全体としては男性の割合がほんの少し低下する。
しかし、20歳前後に一時的に女性の割合が低下する(男性の割合が上昇する)時期が数年あることがわかる。
19歳の男女比106.2、20歳の男女比106.3、21歳の男女比106.0という具合に、20歳前後だけは女性の割合が一時的に低下するのだ。ただ、20歳前後を過ぎると女性の割合の低下はみられない。
女性の厄年は18歳といわれているが、20歳前後の時期に女性は体質的になんらかの変化を生じる傾向があって女性は体調を崩しやすいのだろうか。