中学数学の学習単元【昔と比べて】

ボランティアで中学生に数学を教えてくる。

教えている中学数学の内容が、
自分が中学生の頃と比べて薄く感じる。

なぜだろうと思って調べてみた。

そうしたら、
やはり、
中学数学の一部が高校数学に移行していた。

調べてみると、
2003年の学習指導要領の改訂で中学数学の内容の一部が
高校数学に移行したらしい。

 

数学:中学から高校に移行した内容(2003年の学習指導要領の改訂)

三角形の重心(中2)       ⇒   平面図形(高校・数学 A)

一元一次不等式(中2)    ⇒   方程式と不等式(高校・数学 I)

無理数の演算(中3)       ⇒   方程式と不等式(高校・数学 I)

円に内接する四角形(中3)⇒   平面図形(高校・数学 A)

参考:高校数学・高校物理 学習支援サイト「リュケイオン」

なお、上のサイトで2003年に中学数学から高校数学へと移行されたとされる単元のうち「2次方程式の解の公式」・「相似な図形の面積,体積比」・「事象と関数」は、2021年現在の学習指導要領では中学数学に逆戻りしている。

とはいえ、統計処理などの単位が中学数学に新たに追加されたので、中学数学の内容が薄くなったとは一概にはいえないかもしれない。

けれども、「一次不等式」や「三角形の重心」という単元が中学校の学習内容から消えていたのは驚きである。

 

現在の中学数学・高校数学の進度をひとことで言うと

上のサイトによれば、今の中学数学・高校数学は2004年以前と比べて

「中学1年~高校1年まではのんびり・高校2年3年は詰め込み教育」

とのことだ。

つまり、

・中学・高校とトータルでは数学の学習内容は減っていない。

けれども、

・中1~高1までは2004年以前よりも数学の学習内容が薄くなっている。

・中1~高1での数学の学習内容が薄くなっている分、高校2年・高校3年の数学の学習内容が濃くなっている。

とのことのようだ。